時和はちま– Author –
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幣原喜重郎の生涯:「戦争の時代」から「平和国家」へ導いた外交官・総理
こんにちは!今回は、日本の戦後改革と平和国家への道筋を陰から支えた外交官・政治家、幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)についてです。 ワシントン会議で世界と向き合い、満州事変に苦悩し、そして終戦直後には内閣総理大臣として日本国憲法の草案作成... -
十返舎一九とは何者か?滑稽本で旅と笑いを描いた作家の生涯
こんにちは!今回は、江戸時代後期に活躍し、『東海道中膝栗毛』で庶民の笑いと旅心を刺激した日本初の職業作家、十返舎一九(じっぺんしゃいっく)についてです。 滑稽本の名手であり、絵師としても多才だった一九は、時代の笑いと教養を筆一本で描き切り... -
志筑忠雄とは何者か?蘭学者の生涯と科学用語の誕生
こんにちは!今回は、江戸時代後期に長崎で活躍した蘭学者にして「科学用語の名付け親」、志筑忠雄(しづきただお)についてです。 病弱で通詞職を辞した後、彼は翻訳と研究に身を投じ、「重力」「地動説」「鎖国」など、今や当たり前の言葉を日本に紹介し... -
重光葵の生涯:降伏調印から国連加盟まで、片足で戦争と平和を背負った外交官の生涯
こんにちは!今回は、昭和の激動期に日本外交の最前線で奮闘した隻脚の外交官・政治家、重光葵(しげみつまもる)についてです。 上海爆弾事件で右脚を失いながらも、ミズーリ号での降伏調印、東京裁判、国連加盟と、戦前から戦後にかけて日本の国際的命運... -
重野安繹の生涯:西郷隆盛と親交を結び、幕末と明治を駆け抜けた歴史家
こんにちは!今回は、幕末から明治にかけて日本の歴史学を根底から変えた漢学者・歴史家、重野安繹(しげのやすつぐ)についてです。 薩摩藩士として生まれ、流罪という逆境を経て、西郷隆盛との出会いから日本初の文学博士となり、実証主義史学の道を切り... -
式亭三馬って何した人?笑いと毒舌で江戸を描いた戯作界のスターの生涯
こんにちは!今回は、江戸の笑いとことばで庶民の暮らしを鮮やかに描き出した戯作者、式亭三馬(しきていさんば)についてです。 『浮世風呂』や『浮世床』といった滑稽本で、銭湯や床屋に集まる人々の日常やおかしみを巧みに表現した三馬は、まさに江戸版... -
志賀直哉の生涯:「小説の神様」と称された白樺派の中心作家
こんにちは!今回は、「暗夜行路」「城の崎にて」などの名作で知られ、私小説という文学スタイルを確立した小説家、志賀直哉(しがなおや)についてです。 武者小路実篤や有島武郎らと『白樺』を創刊し、「小説の神様」とまで称された志賀は、父との確執や... -
志賀重昂の生涯:思想家・旅行家・地理学者としての足跡
こんにちは!今回は、明治・大正期の日本で地理学と思想の両輪を回し続けた異色の知識人、志賀重昂(しがしげたか)についてです。 風景を「見る」ものから「考える」ものへと昇華させた名著『日本風景論』の著者として、そして日本の国粋保存主義を唱えた... -
志賀潔の生涯:世界を救った赤痢菌発見の物語
こんにちは!今回は、赤痢菌(志賀菌)の発見で世界に名を刻んだ日本の細菌学者、志賀潔(しがきよし)についてです。 近代日本の感染症対策を飛躍的に進めたその功績は、まさに医学の革命と言えるものでした。北里柴三郎やパウル・エールリッヒとの師弟・...