人物の歴史– category –
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信濃前司行長の生涯:五徳の冠者の『平家物語』創作秘話
こんにちは!今回は、鎌倉時代初期の公家であり歌人、信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)についてです。 『平家物語』の作者とされる彼は、朝廷の学問論争で挫折しながらも、出家後に琵琶法師・生仏とともに語り物文学の金字塔を打ち立てました。歴史... -
品川弥二郎の生涯:明治の産業と政治を動かした「信用組合の父」
「農業協同組合の父」品川弥二郎のもう一つの功績 信用組合制度導入への信念と苦闘 内務大臣退任後も、品川弥二郎は政界を離れることなく、社会改革のための活動を継続しました。特に注力したのが、明治期に深刻化していた農村部の経済的困窮に対処するた... -
シドッチの波乱の生涯:江戸時代の禁教日本に挑んだカトリック宣教師
こんにちは!今回は、江戸時代の鎖国政策とキリスト教禁制の中で、日本への布教を志し命を懸けて潜入したイタリア人宣教師、ジョヴァンニ・バッティスタ・シドッチ(じょゔぁんに・ばってぃすた・しどっち)についてです。 侍姿で屋久島に上陸するもすぐに... -
持統天皇の生涯:律令国家の礎を築いた女帝
こんにちは!今回は、飛鳥時代に日本で初めて本格的な中央集権体制を築いた女性天皇、持統天皇(じとうてんのう)についてです。 壬申の乱を経て、夫・天武天皇の後を継ぎ、自ら即位。藤原京の建設や律令制度の導入、日本という国号や天皇号の制定など、ま... -
幣原喜重郎の生涯:「戦争の時代」から「平和国家」へ導いた外交官・総理
こんにちは!今回は、日本の戦後改革と平和国家への道筋を陰から支えた外交官・政治家、幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)についてです。 ワシントン会議で世界と向き合い、満州事変に苦悩し、そして終戦直後には内閣総理大臣として日本国憲法の草案作成... -
十返舎一九とは何者か?滑稽本で旅と笑いを描いた作家の生涯
こんにちは!今回は、江戸時代後期に活躍し、『東海道中膝栗毛』で庶民の笑いと旅心を刺激した日本初の職業作家、十返舎一九(じっぺんしゃいっく)についてです。 滑稽本の名手であり、絵師としても多才だった一九は、時代の笑いと教養を筆一本で描き切り... -
志筑忠雄とは何者か?蘭学者の生涯と科学用語の誕生
こんにちは!今回は、江戸時代後期に長崎で活躍した蘭学者にして「科学用語の名付け親」、志筑忠雄(しづきただお)についてです。 病弱で通詞職を辞した後、彼は翻訳と研究に身を投じ、「重力」「地動説」「鎖国」など、今や当たり前の言葉を日本に紹介し... -
重光葵の生涯:降伏調印から国連加盟まで、片足で戦争と平和を背負った外交官の生涯
こんにちは!今回は、昭和の激動期に日本外交の最前線で奮闘した隻脚の外交官・政治家、重光葵(しげみつまもる)についてです。 上海爆弾事件で右脚を失いながらも、ミズーリ号での降伏調印、東京裁判、国連加盟と、戦前から戦後にかけて日本の国際的命運... -
重野安繹の生涯:西郷隆盛と親交を結び、幕末と明治を駆け抜けた歴史家
こんにちは!今回は、幕末から明治にかけて日本の歴史学を根底から変えた漢学者・歴史家、重野安繹(しげのやすつぐ)についてです。 薩摩藩士として生まれ、流罪という逆境を経て、西郷隆盛との出会いから日本初の文学博士となり、実証主義史学の道を切り...